2006年12月19日
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SMC-777の標準OSであるSONY FILERは誰か作ったのか

Written By: 川俣 晶連絡先

 全く関係ない検索の途中でWikiPediaのCP/Mが目に入り、以下の記述が目に入りました。

ソニーのSMCシリーズのうち、SMC-777は、CP/M 1.4ベースのSONY FILERというOSを標準搭載した。

 いや、たしか記憶によれば、あれはCP/M互換OSであって、CP/Mベースではなかったはず……。

 そう思って検索してみると再びWikiPediaがヒット。SMC-777には以下のように書かれています。

OSとして供給されていたSONY FILERはCP/MのVer1.4互換のシステムコールを持ち、ホビー用パソコンにCP/Mの概念を持ち込んだ点でも特徴的である。

 やっぱり互換だよね……と思ったのもつかの間。そのあとの文章で引っかかりました。

ただし、製品に同梱されたSONY FILER(CP/M)及びDR LOGO、アセンブラ、デバッガ等は、デジタルリサーチ自らによる開発であるため、この賞賛もやや手前味噌な感は否めない。

 え、SONY FILERはCP/Mではないし、デジタルリサーチが作ったものではないような記憶があるのだけれど……。記憶も曖昧だし、確定的な資料もすぐには出てこないだろうし。

 どうも、もやもやを抱え込んでしまいました。

 まあ、秘蔵のSMC-777をブートしてSONY FILERのCOPYRIGHT見れば分かるのでしょうが……。すぐに出せないし。出せても21pinアナログRGBケーブルがあるかどうか。更に、21pinアナログRGB対応のモニタは1台リザーブしているけど、それも正常動作するか分からないし。そもそも、相性問題があった気もするし。更にハードがOKでも、FDDの方が読めなくなっている可能性もあるし。結局のところ、全てをクリアできるとしても、時間がないし (泣。

 うーん、世の中って難しいな。

2006年12月20日追記 §

 わざわざbiacさんが調べてくれました。

 おそらく、B.U.G.が開発した互換OSということで良いのでしょう。

 とはいえ、客観的な証拠としては不十分ですね。SONY FILERという名前も書いていないし。

 更に追記: 実はbiacさんの初めてのパソコンはSMC-777で思い出が深いらしい。既にbiacさんは手放しているとはいえ、身近に777ユーザーがいたとはちょっと油断。